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スポットライト

尾山の七夕流し

ろうそくともし 川を歩く

男の子は木舟(きふね)、女の子は姉様人形(あねさまにんぎょう)を浮(う)かべて川を歩(ある)いた尾山(おやま)の七夕流(たなばたなが)し=富山県黒部市(とやまけんくろべし)尾山地区(ちく)で

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 富山県黒部市尾山地区(とやまけんくろべしおやまちく)に伝(つた)わる七夕行事(たなばたぎょうじ)「尾山の七夕流(なが)し」が八月、地区を流れる川でありました。地区の子どもたちが、ろうそくをともした木舟(きふね)、姉様人形(あねさまにんぎょう)を水面(みなも)に浮(う)かべて、一緒(いっしょ)に川を歩(ある)く行事です。国(くに)の記録作成等(きろくさくせいとう)の措置(そち)を講(こう)ずべき無形(むけい)の民俗文化財(みんぞくぶんかざい)、県の無形民俗文化財に指定(してい)されています。

 心身(しんしん)のけがれや災厄(さいやく)をはらい、子どもの健(すこ)やかな成長(せいちょう)を祈(いの)るための行事です。尾山七夕流し保存会(ほぞんかい)が主催(しゅさい)しました。起源(きげん)ははっきりしませんが、少(すく)なくとも太平洋戦争前(たいへいようせんそうまえ)にはあったそうです。

 参加(さんか)したのは地区の年長組園児(ねんちょうぐみえんじ)から高校生(こうこうせい)までの十四人です。そろいの法被(はっぴ)を着(き)て地区内(ない)を練(ね)った後(のち)、男の子は木舟、女の子は姉様人形を手に水深(すいしん)十センチ余(あま)りの川に入り、川岸(かわぎし)を七夕飾(かざ)りとちょうちんを飾った約(やく)三百メートルを歩きました。トンネルになっている所(ところ)もあり、腰(こし)をかがめ、火が消(き)えないように舟(ふね)、人形を持(も)ち上げて進(すす)むのは大変(たいへん)です。

 たかせ小学校三年の谷川峻君(たにかわしゅんくん)は顔中(かおじゅう)に大粒(おおつぶ)の汗(あせ)を浮かべ、息(いき)を切(き)らして歩き抜(ぬ)きました。「きつかったけれど、平和(へいわ)を祈りながら歩きました」と話(はな)していました。(松本芳孝・まつもとよしたか)

 

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