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スポットライト

語り部

自分の言葉で語る楽しさ

語(かた)りを披露(ひろう)する加藤星花(かとうほしか)さん(右)と冨田(とみた)つき乃(の)さん=石川県能美市(いしかわけんのみし)で

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 石川県能美市湯野(いしかわけんのみしゆの)小学校六年の加藤星花(かとうほしか)さんと冨田(とみた)つき乃(の)さんは、昔話(むかしばなし)や地域(ちいき)の民話(みんわ)を語(かた)り継(つ)ぐ活動(かつどう)をしています。地元住民(じもとじゅうみん)らから「小(ちい)さな語り部(べ)」として親(した)しまれています。

 二人は小学四年生の時(とき)、語り部を育てる「能美市語り部子(こ)ども教室(きょうしつ)」の門(もん)をたたきました。講師(こうし)の冨田静香(しずか)さん(65)=同市佐野町(どうしさのまち)=の誘(さそ)いを受(う)けたそうです。

 桃太郎(ももたろう)や一寸法師(いっすんぼうし)などのおとぎ話に、てんぐやキツネにまつわる地元の民話−。二人はそれぞれ十ほどの物語(ものがたり)を語ることができます。練習(れんしゅう)は月に二回ほど。年に四、五回ほどのペースで語りを披露しています。「起承転結(きしょうてんけつ)のはっきりしているところが面白(おもしろ)い」。昔話や民話の魅力(みりょく)をそう語ります。

 「語りの前は緊張(きんちょう)するけど、話し始(はじ)めると落(お)ち着(つ)く」と二人。物語を一字一句覚(いちじいっくおぼ)えているわけではなく、大筋(おおすじ)を覚えて自分(じぶん)の言葉(ことば)で語っています。「細(こま)かなストーリーを忘(わす)れた時(とき)はその場(ば)で創作(そうさく)した話を付(つ)け足(た)すこともある」と言(い)います。

 語りは生活(せいかつ)にも影響(えいきょう)しています。加藤さんは「授業(じゅぎょう)中、大きな声(こえ)で発表(はっぴょう)できるようになった」、冨田さんは「物語が好きになり、本を多(おお)く読(よ)むようになった」そうです。 (吉野淳一・よしのじゅんいち)

 

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