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【始める】ヨガのすすめ(2) 集中

ストレスの元 記憶から自由に

体に意識を向けながらポーズを取る女性たち=金沢市内で

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 「今、自分の体に起こっていることに集中してください」。インド政府の「ヨーガ検定」でレベル2の教師資格を取得している河崎幾恵さん(68)=金沢市=は主宰する教室で繰り返す。

 参加者たちはポーズを静かに取る。日常生活で使うことが少ない筋肉の張り、脱力を感じていく。呼吸もそう。息をはきだす。吸う。「外に向いている意識を内に向けてください」「目を閉じて人と比べない。自分のペースでやってください」

 教室に通って三十年近くの女性は「茶道とヨーガは同じ。やっていると、雑念がなくなります。日常の嫌なことはどうでもよくなります」と明かす。

 別の女性は「筋肉のここの部分がこっていたんだなあ。こういう部分にも筋肉があったんだなあ。そう思えるのが楽しい」と笑顔で語る。若い女性は「自分の思考を客観視できる。悩んでいる自分に対して、悩むのが好きなんだなと思えてきます」と表現する。

 ポーズ、体の動きに欠かせないのが呼吸だ。普段、気にもかけない呼吸を次第に意識する。河崎さんが語る。「ストレスを受けた時、呼吸は浅くなったり、荒くなったりします。呼吸は体と心の架け橋。呼吸をコントロールすることで自分の心を整えていきます」

 ふいをついて「天才バカボン」に話が飛ぶ。ナンセンスギャグで知られる漫画家赤塚不二夫さんの作品だが、バカボンのパパの決め台詞(ぜりふ)は「これでいいのだ」。「何があってもこれでいい」と受け入れる心のありようとして紹介される。

 教典が引用され、理屈も語られる。「ヨーガとは心素の働きを止滅すること」。心素は記憶をつかさどる臓器と考えられ、ヨガは意識作用を止めることだそうだ。ストレスの元となる記憶に縛られて右往左往する。それを、リセットする手法として呼吸、ポーズ、瞑想(めいそう)が意味を持ってくる。

 河崎さんは日本ヨーガ療法学会の常任理事。金沢中日文化センター(金沢市武蔵町)講師も務める。問い合わせは河崎さん=電076(244)7282=へ。 (文・沢井秀和)

 

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