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北陸経済ニュース

日本酒 酒場から自宅に 飲んで気に入った銘柄 その場で注文

「おいしい日本酒との出合いを逃してほしくない」と話す星野翠社長=金沢市幸町で

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金沢拠点のベンチャーがオンライン店

 居酒屋で飲んで感動した日本酒。酔ってしまって銘柄を忘れて買えない−。そんな困り事を解決しようと、金沢市に拠点を持つITベンチャー「SAKELOGY(サケロジー)」(大阪市)は、来店者が店にいながらメニュー表にある銘柄を自宅に取り寄せることができるオンラインショップを開設した。星野翠社長(33)は「おいしい日本酒に出合った時が、一番の買い時。もっと気軽に日本酒が楽しめるようになれば」と話す。 (蓮野亜耶)

 居酒屋が未開栓の酒を売るには飲食と小売りのスペースを分けたり、会計を別にしたりする必要があると酒税法で定められている。星野さんは保健所や税務署に相談して検討を重ね、その店専用のオンラインショップを設けることにした。

 名称は「さけろじ商店」。来店者はメニュー表のQRコードをスマートフォンで読み取るとつながり、気に入った銘柄をその場で注文する。するとサケロジーを介して仕入れ先の酒販店に発注され、酒販店から客に商品が発送される−という仕組み。

 星野さんは全国の地酒の銘柄の特徴をデータベース化し、その情報を飲食店や来店客に提供するスマホ向けアプリ「サケロジー」を提供している。現在は石川県内の三十五蔵を含む全国の七百九十三蔵の銘柄の登録がある。

 次の事業展開を考える中で、県内の酒蔵に足を運び困り事を聞いて回ったところ「うちの酒をもっと買いやすくしてほしい」と望む声が多く、多くの人が好みの日本酒と出合う場所である居酒屋に注目した。

 二月末に東京にある富山県の地酒などを扱う居酒屋が「さけろじ商店」をテスト導入。協力する酒店からは「今までにない取り組み」と評判だ。また、地方の酒蔵にとっては、東京や外国人のファンづくりにつながると期待が寄せられている。

 今後、石川、富山、長野、東京など七地域で取り扱いが始まる。星野さんは「感動した日本酒を家でも楽しめるようになれば、日本酒好きが増えるかな」と笑い「これからもITの力で日本酒の魅力を届けていきたい」と語った。

 

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