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北国銀 勘定系クラウド化 国内初、21年目標 コスト年30億円削減

顧客サービス強化に注力へ

日本ユニシス、日本マイクロソフトの関係者と手を組む北国銀行の杖村修司専務(右から2人目)=東京都内で

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 北国銀行(金沢市)は二十一日、勘定系と呼ばれる銀行の基幹システムにインターネットで公開されたクラウドサービスを採用すると発表した。既存システムの運用コストを大幅に削減でき、効率的なデータ活用や生産性の向上で顧客向けサービスの強化を図る。同行によると、銀行の勘定系システムのクラウド化は国内で初めて。(中平雄大)

 既に日本ユニシス(東京)と日本マイクロソフト(同)の三者で開発を進めており、二〇二一年夏ごろまでの稼働を目指す。二十二日にはシステム開発を担う子会社「デジタルバリュー」を東京都内に設立し、地方では確保が難しい高度IT人材を取り込む考えだ。

 クラウドはコンピューターのサーバーなどをネットを通じて提供するサービス。自前でサーバーを運用する必要がなくなり、システム構築や保守管理のコストを削減できる。北国銀は一五年に日本ユニシスが手掛けた勘定系システムを導入しており、勘定系を含めたすべての銀行のシステムをクラウドの「マイクロソフト・アジュール」で稼働させる。

 今年九月には個人向けのインターネットバンキングで先行してアジュールを導入しており、二〇年中には法人向けの開始も見込んでいる。非対面サービスの充実で生まれる余力を実店舗での顧客の経営課題の解決に向けたコンサルティング機能の強化に振り向ける。

 東京都内で会見した北国銀の杖村修司専務は、クラウド化で現在の年間総経費二百八十億円を、二五年までに年三十億円減らせると説明。数年前は七割が保守、三割が開発だったシステム経費の比率をそっくり逆転させる考えを示した。

 超低金利環境の長期化で地銀の収益環境は厳しい状況が続いている。杖村専務は「これから五年、十年はこのままでも間違いなく生き残れる経営体質になっている」とする一方、「地銀の使命はただ生き残れば良いのではなく、地域にどれだけ貢献できるかが最大の命題だ」と強調。クラウド化で「お客さんのためになることを具現化していきたい」と話した。

 

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