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「ホワイト物流」増える賛同企業 トラック運転手不足

積載量をアップし輸送回数を減らすダブル連結トラック=熊本県八代市のYKKAP九州製造所で(同社提供)

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 輸送の生産性と働きやすさの改善を目指す「ホワイト物流」推進運動が4月にスタートして以来、広がりを見せている。深刻なトラック運転手不足を背景に、北陸の各社も積載量を増やしたトラックの活用で輸送回数を削減したり、年次有給休暇(年休)が取得しやすい制度づくりを進めたりと、さまざまな取り組みを始めている。(蓮野亜耶)

「ダブル連結」導入/年休制度化

 「ホワイト物流」推進運動は、トラック運転手の不足に対応するため、国土交通省などが提唱した。トラック輸送の生産性の向上、物流の効率化と、女性や六十代以上の運転手も働きやすい「ホワイト」な労働環境の実現を目指す。

 九月末時点で全国で五百五十九社が賛同。石川県では繊維機械メーカー津田駒工業(金沢市)や医療機器販売の丸文通商(同)など四社、富山県は医薬品製造販売の池田模範堂(上市町)など十社、福井県は四社が名を連ねている。富山県に製造拠点がある建材メーカー「YKK AP」(東京)も賛同している。

 全国のトラック運転手は一九九五年の九十八万人をピークに、二〇一五年には七十七万人に減った。鉄道貨物協会のまとめでは一七年度時点で約十万人が不足していた。二八年度には不足数が二十七万人に膨らむという試算もある。長時間労働や、荷物の積み込みといった肉体的負担などを理由に就職を敬遠しがちだという。

 これらの課題を解決しようと、YKK APは一度の運送量を増やすために最大積載重量が二十四トンになる「ダブル連結トラック」を一七年度から九台導入。これにより、一人で二台分の荷物を運ぶことができ、輸送回数を減らせる。来年にも追加導入を予定する。また、長距離を一人で運転するのではなく、途中で運転手が交代して労働時間を短縮させるなどしている。

 ほかの企業でも、運転手が年休が取りやすいように制度化したり、必要に応じてフェリーや鉄道など他の輸送手段も活用したりと、働きやすい職場環境を整えている。

 YKK APの担当者は「運送手の確保が困難になる一方、在庫を持たない企業が増え、よりタイムリーに物を運ぶことが求められている」と指摘。「少しでも運転手の負担を軽くしながら、顧客満足度も高めるよう、持続可能な業界を目指してできることを取り組みたい」と述べた。

 

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