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北陸経済ニュース

AIが介護施設送迎計画 200人分ルートを5分で

ジオインフォシステム開発

「送迎ルートを作る手間がかなり省けるはず」と話す湯浅剛社長=富山市のジオインフォシステムで

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 通所介護施設で欠かせない利用者の送迎ルートを人工知能(AI)が自動で作成するシステムを、ソフトウエア開発のジオインフォシステム(富山市)が開発した。人手不足が深刻な介護業界では、送迎ルートの作成が大きな負担となっている。同社がこれまで資材の配送システムなどの構築で培った技術で、需要拡大を目指す。(蓮野亜耶)

 開発したのは「ジオルーターケア」。車いすや歩行器の使用の有無、送迎車の定員、送り迎えの時間指定など利用者の基本情報を登録し、その日の利用者をチェックすると効率的に回れるルートをAIが自動で作成。パソコンと、専用アプリの画面に表示する。

 同社は、二〇〇八年から家庭に食品を届ける企業からの相談を受け、配達ルートを自動で作るソフトを開発。その後も、工場から資材の配送などさまざまな業種で配達、配送ルートの作成ソフトを手掛けている。

 そんな中、名古屋市の福祉団体から昨年、通所介護施設の利用者の送迎を効率化したいと相談があった。経済産業省の調査では、利用者の送迎に関する仕事は介護業務全体の約三割を占めている。送迎計画の作成は、日によって変わる利用状況や利用者同士の人間関係などを考慮する必要があり、ベテランの経験に依存することが多い。ジオインフォ社の湯浅剛社長(65)は「多いところでは、半日かけてルート作りをしている施設もあった」と語る。

 そこで、これまで手掛けてきた配送ルート作成のソフトを応用し、新たに通所介護施設向けにジオルーターケアを開発した。二百人以上の送迎にも対応し、湯浅社長は「二百人分の送迎ルートも五分あれば作れる」と話す。導入した施設からは、ルート作りにかかる時間を一〜二時間削減できたと評価を受けている。

 価格は税抜き百八十万円。初年度は三十セットの販売を目標としており、湯浅社長は「開発に向けてさまざまな施設に聞き取りをし、送迎ルートの作成は大きな負担に見えた。ソフトの導入で少しでも職員の仕事に余裕ができれば」と述べた。今後は介護分野以外でも応用を考えており、「ジオルーターのシリーズ化も目指したい」と語った。

 

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