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ママの優しい“ドーナチュ” 創業4年 金沢の「ウフフ」急成長

子育てと両立 女性生き生き

製造スタッフの女性たちの手で、次々と作られ袋詰めされる「ウフフドーナチュ」=金沢市久安で

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 ほぼ全員が子育て中のママさん−。こんなドーナツ製造・卸販売会社「ウフフ」(金沢市)が注目を集めている。保存料無添加で、地元食材にこだわった商品は安心・安全志向の消費者から支持されて売り上げを伸ばしており、創業4年余りで東京や大阪の大手百貨店に販路を広げた。海外からも引き合いがあり、さらなる飛躍が期待されている。(中平雄大)

 九月下旬に移転し、開業したばかりの真新しい工場兼店舗に、色とりどりのドーナツが並ぶ。商品名は「ウフフドーナチュ」。能登産の赤崎イチゴや中島菜など約百五十種類もの味をそろえる。手際よく袋詰めしていくスタッフは、ほぼ全員が子育て中の母親だ。

 「子育て中の女性がキャリアアップできる職場をつくりたい」。社長の志賀嘉子さん(35)は出版社の編集者などを経て、結婚後の二〇一五年六月に開業した。

 土、日曜と祝日の休みを確保しつつ、時間に縛られない働き方を優先するため当初は卸売り専門とし、主に石川県内のスーパーやカフェに納入していた。

 コンセプトは「ママが作る子どもが喜ぶドーナツ」。母親目線で作られたドーナツは口コミで評判を呼び、顧客からの要望を受けて店頭での販売も始めた。

 卸先は大阪駅直結の商業モール「ルクア大阪」や東京駅地下の「紀ノ国屋アントレ」といった大都市圏の大手にまで広がり、昨年には香港やシンガポールからも引き合いがあった。一日当たりの製造量は、今や開業時の約十倍の二千〜二千五百個に及ぶ。

 現在は社員とパートの計十一人の女性が午前八時半〜午後三時の間で希望の時間に働く。うち一人は事務作業を長野県内での在宅勤務で引き受けており、志賀さん自身も三歳の長女を抱えながら営業に精を出す。

 小学生の二児の母で、二カ月前から製造現場で働く村田千晶さん(39)は「家事とも両立できるし、子どもの急病や学校行事の際にも相談しやすい」と環境に満足している。

 志賀さんは今後も事業規模を拡大し、営業や製造、出荷など役割を明確にしてさまざまな立場でキャリアを積める職場を目指している。

 「前の職場で働いているときは楽しくて子育てしている場合じゃないと思っていたが、それは違っていた。私たちの活動を通じて、子育て中の母親がもっとチャレンジしやすい社会になってほしい」と話している。

 

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