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北陸経済ニュース

北電 海外展開視野に 長期ビジョン 水力から開始見通し

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 北陸電力(富山市)が二十五日に発表した二〇三〇年度までの長期ビジョンでは、各種の数値目標に加えて海外展開も視野に入れた事業領域の拡大が掲げられた。人口減少や新電力との競争激化、志賀原発(石川県志賀町)の長期停止など取り巻く環境が厳しさを増す中、金井豊社長=写真=は会見で「将来に向けた成長のためにも達成しなければならない」と決意を述べた。(中平雄大、山中正義)

 ビジョンではグループの将来の姿を「北陸と共に発展し、新たな価値を全国・海外へ」と設定。基本戦略の一つに事業開拓を掲げ、電気事業以外のサービス展開や海外での電力事業を集中的に取り組む分野に位置付けた。海外電力事業について金井社長は水力発電が最初の案件になると見通し、「詳細を詰めていきたい」と話した。

 電気事業以外の利益は現在の年間八十億円程度から、将来的に百五十億円程度を目指す。新たな成長事業の分野への投資は三〇年までの累計で二千億円以上とした。

 再生可能エネルギーによる発電電力量や総販売電力量などの数値目標を設定したほか、連結自己資本比率を現在の20%から30%以上にするといった財務目標も示した。一九〜三〇年度の平均の連結経常利益は志賀原発が稼働していた一〇年度水準の三百五十億円以上に設定した。

 これらの目標は、原子力規制委員会で新規制基準への適合性審査が続いている志賀原発2号機の三〇年までの再稼働を前提としているため、金井社長は「再稼働できないと達成は難しくなる」と話した。

 北電はグループの一九〜二二年度の中期経営計画も発表した。長期ビジョン実現に向けた最重要期間の計画と位置付け、水力発電や石炭火力発電所でのバイオマス発電の電力量増加への目標値を新たに設定。事業領域拡大へ他社との提携や企業の合併・買収(M&A)も検討していくとした。

 

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