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狙いを聞く

新時代“共創”モデルに 鶴来信金と提携進める 北陸信金 石田雅裕理事長

 厳しい経営環境を乗り切ろうと、一月に業務提携した北陸信用金庫(金沢市)と鶴来信用金庫(石川県白山市)。四月には共同開発した第一弾の預金商品の販売を始めた。北陸信金の石田雅裕理事長は「競争ではなく、共に創っていく“共創”の時代に入った。元号も変わって新しい時代にふさわしいビジネスモデルを構築したい」と意気込む。 (中平雄大)

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 −業務提携の背景は。

 低金利環境の長期化と人口減少の中で、持続可能なビジネスモデルを構築しなければならない。本部機能や顧客支援の業務も高度化、多様化しており、単独では難しい。両信金で知恵を絞ったら良いアイデアが出るのではないかと考えた。営業地域が金沢市以南で共通していることや、昔から友好関係を保っていることもあり、さまざまな面で協力できる。

 −なぜこのタイミングだったのか。

 どの金融機関も店舗の統廃合や人員のスリム化といった経営改革を進めてきた。これからの『第二ラウンド』では、連携により経営効率化をさらに進める必要がある。県内ではこれまで動きがなかった。一石を投じたと思っている。

 −具体的な取り組みは。

 営業戦略、コスト削減、法令対策の三つのプロジェクトチーム(PT)を立ち上げた。営業戦略は新商品の開発のほか、顧客向けの販路開拓支援やセミナーの開催が中心だ。四月に小松空港の利用と地域の健康促進に貢献する預金商品を販売した。売れ行きは順調だ。今後は融資商品の共同開発や顧客同士のマッチングを強化したい。

 コスト削減では、メール便の共同運行やサーバーの共同運用を進めたい。法令対策では、来年四月の民法改正で融資関連の規定が変わることへの対応と、マネーロンダリング(資金洗浄)やサイバーセキュリティーの対策で協調していく。

 −三つのPTのテーマからさらに増える可能性は。

 新たな課題が出てきたら追加したい。キャッシュレス化の進展や人口減少で来店客が減ってきており、店舗の必要性が問われている。将来的には、一つの店舗に両信金が入る共同店舗もあり得ると思う。想定されることは検討していかなければならない。

 いしだ・まさひろ 名古屋商科大卒業後、1976年に北陸信金に入庫。審査部長や常務理事、専務理事などを経て2017年6月から現職。心掛けていることは「初心忘るべからず」と「出会いを大切に」。金沢市出身。65歳。

【会社メモ】1971年10月、石川、小松、美川の3信金が合併して発足した。金沢、野々市、白山、小松の各市に計13店舗がある。2018年3月期の決算は経常収益が21億6000万円、コア業務純益(本業のもうけ)が7300万円、純利益が6000万円。期末の貸出金残高は1090億3500万円、預金残高は1707億9100万円。

 

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