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狙いを聞く

ガスとの組み合わせ提案 マルヰ 小新吉彦社長

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電力の小売り参入

 液化石油ガス(LPG)事業のマルヰ(石川県加賀市)は九月に新規の電力事業者(新電力)となり、電力の小売りビジネスに参入した。一昨年四月に電力の小売りが全面自由化されて準備を進めてきた小新吉彦社長は「ようやく総合エネルギー企業になれるチャンスが来た。わくわくしている」と語る。(中平雄大)

 −新電力に参入した理由は。

 「これまではお客がオール電化住宅を選べば、そもそも当社に話は来なかった。一方で、料理好きな人でガスこんろに切り替える人もいる。だったら電気とガスの両方の良さをPRし、お客にエネルギーのベストミックスを提案できる会社になりたいという夢がずっとあった」

 −自由化による競争激化も背景にあるのか。

 「確かにある。関西地方は電力会社と都市ガス会社が競争し、電気料金がLPGよりすごく安くなっている。いずれ北陸にも(その流れが)来るのではないか。一つのエネルギーだけに頼っていてはだめというのもある。どのエネルギーを使うかはお客の自由なのだから」

 −販売戦略はどうか。

 「現在はガスやリフォーム向けに営業をしている。LPGも電気も商品としては全国どこでも同じで、値段とサービスが違うだけ。これまでも競争に勝とうと差別化してきた。ガス料金はまだ集金が多い。月に一度は顔を出してくれ、というお客さんが多いから。ずっと顔の見える商売をしてきた。それは電力でも同じ。この一年間で基盤をつくりたい」

 −電気事業で地域活動に還元するプランを検討している。

 「当社にしかできないサービスを模索している。『そんなに料金が安くならなくても、差額がどこかに使ってもらえるのなら良い』というお客に納得してもらえる形で何かできないかと考えている」

 −総合エネルギー企業としての将来像は。

 「水素エネルギーが入ってくると思う。水素は二酸化炭素(CO2)を出さないクリーンなエネルギー。災害で電気や都市ガスの供給網が寸断されても、LPGと同様に各家庭にタンクを置いておけば自家発電もできる。もっと普及してくるのではないか。今後は水素も扱える準備をしたい。将来的なビジョンを持った企業と一緒にやっていくことも必要なのかなと思う」

 こしん・よしひこ 島根県のガス会社勤務を経て1981年にマルヰに入社し、90年3月に専務取締役、92年9月から現職。2010年5月から今年5月まで石川県エルピーガス協会の会長を務めた。趣味はドライブや旅行、読書。64歳。加賀市出身。

会社メモ

 小新社長の祖父・小新忠興氏が1955年に石川県加賀市にLPGの販売を創業し、翌56年に「マルヰプロパンガス」を設立。69年に現社名に変更した。LPGやガス機器の販売のほか、住宅・店舗のリフォームなども手掛ける。2017年9月期の売上高は16億5400万円。本社は加賀市小菅波町。金沢、加賀両市に支店、小松市に営業所がある。従業員は37人。

 

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