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コラム記者@

日常づかい

 石川県を代表する工芸品の金箔(きんぱく)と加賀友禅は、いずれも一九九〇年代初めにピークを迎えた。県箔商工業協同組合と加賀染振興協会によると、金箔や銀箔など金沢市内の箔製品の二〇一八年度の生産額はピーク時の二割、加賀友禅は八分の一ほどに落ち込んだ。寺社や仏壇の需要や、結婚式などで和服を着る習慣が少なくなり、苦戦を強いられている。

 そうした中、業界は日常づかいができる製品を生み出そうと開発に奔走している。取材を通じて、金箔のネックレスやホテルなどで使用を見込む加賀友禅の掛け軸を知った。遠くで眺めるのではなく、身に着け、そばにある物として需要が広がる可能性を大いに感じる。生活の中で魅力を放ちながら、新しい形で伝統が復活してほしい。 (阿部竹虎)

 

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