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コラム 風紋

政事と教育

 「政治の働は急劇にして、教育の効は緩慢なり」と言ったのは福沢諭吉である。政治は情勢に応じ、日々刻々と変わるのに対し、心を養う教育は時間がかかる、と。

 福沢は性質や働きが異なる政治と教育を混同すると、ろくなことがないと説く。例として昔の水戸藩をあげ、学校の教育と藩の政事を混一した政治教育を進めた結果、藩の人心を不穏にさせたとしている。

 英語の民間試験が見送られた大学入学共通テストをめぐる混乱は、専ら政治の都合が原因であり、受験生第一ではなかった。政事と教育を分離すべし。福沢の言葉を顧みるときだろう。(編集局長・大場司)

 

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