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コラム 風紋

怒りの葡萄

 米国の作家スタインベックの「怒りの葡萄(ぶどう)」を押し入れから探し出した。農地を荒らす砂嵐や大恐慌で百万人もが飢える一方、収穫したオレンジの山に石油をまき、ジャガイモは川へ捨てる場面が出てくる。大量出荷による値下がりを防ぐために。

 まだ食べられるのに捨てる「食品ロス」の状況を聞くたび、この小説も思い出す。世界では九人に一人が栄養不足だが、日本の食品ロスは食料援助量の約二倍に当たるという。生産、加工、流通、消費の各段階でできることがある。「スーパーで手前に陳列されている食品を取る」。ようやく自分でも始めてみた。(編集局次長・松井学)

 

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