トップ > 北陸中日新聞から > コラム 風紋 > 記事

ここから本文

コラム 風紋

人生の物語

 発生からまだ三カ月余だが、もっと前に起きたことのように感じる。三十六人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件である。一連の報道を思い返してみて、重軽傷を負った三十三人を含め、本人や家族、遺族それぞれの人生があまり伝えられていないからではないかと思う。

 メディアによる実名報道の是非や被害者取材のあり方を巡る議論は重要だ。一方で記者の大切な仕事は、事件や事故の当事者について、取材を通じて一つの物語を紡ぎ出し、読者の記憶にとどめてもらうこと。あの事件は今後、何がどう語り継がれていくのだろうか。(報道部長・中村清)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索