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コラム 風紋

街の作風

 金沢市寺町に開館した谷口吉郎・吉生記念金沢建築館を訪れた。特別展を見てびっくり。吉郎氏の名だたる建築物の中に見知ったセメント工場があったからだ。工場は妻の実家近くにある。氏が近代的な意匠を凝らした工場とはまったく知らず、妻と二人で展示にくぎ付けになってしまった。

 氏が戦前に記した著書によると、ナチス・ドイツ下のベルリンの街を歩きながら、街の気配に物足りなさを感じたという。造形物には作者の作風がつきまとう。作者が為政者であれ、市民という集団であれ。作風は心に響くという。展示を見ながら金沢の街の作風を思った。(編集局長・大場司)

 

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