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コラム 風紋

消える母校

 高校卒業と同時に故郷を離れた。梨の栽培は盛んだが、これといった産業はない。地元に残った同級生は農家と自営業以外、教員や公務員が大半だ。私のように職を都会に求めた人間が多く、過疎と少子化が進んだ。今月、母校の中学が閉校になる。最高で六百人いた生徒が今では百人余り。施設の老朽化もあって、町内の別の中学と統合される。小学校は十四年前に閉校した。母校が二つともなくなるのは寂しい。ただ、いわば故郷を捨てた人間がそれを言っていいものか。送られてきた閉校記念誌を手に複雑な心境である。 (整理部長・石黒秀樹)

 

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