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北陸文化

【映画】「米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯」きょうから上映

「瀬長亀次郎という人物の人間的な部分に光を当てたかった」と語る佐古忠彦監督=金沢市内で

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佐古監督舞台あいさつ 4日、金沢と富山

 戦後の米国統治下の沖縄で抵抗活動を牽引(けんいん)した政治家・瀬長亀次郎(1907〜2001年)の生き様を追うドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯」が2日から、金沢市のシネモンドと富山市のほとり座で上映される。2年前の前作「その名は、カメジロー」の続編で、佐古忠彦監督(55)は「人間カメジローに光を当てた」と語る。

 前作は8万人超の観客を集め、ドキュメンタリーとしては異例のヒット。佐古監督は改めて瀬長が33年間に残した230冊を超える手書きの日記を読み込んだ。父との確執と恩師との出会い、妻や娘たち家族との愛情あふれる日常など、事細かに書き続けられた日記を柱に、米国からの弾圧に屈せず、常に民衆とともにあった不屈の精神の源を描き出す。

 衆院議員となり、日本への復帰直前に当時の佐藤栄作首相と国会で対峙(たいじ)する約12分間のシーンは圧巻。苛烈な沖縄戦から主権を奪われた苦しみを語る瀬長とそれを聞く佐藤。政治家同士が真摯(しんし)に向き合う姿は今の国会には見られない。

 日記や演説に数多く残る瀬長の名言の中で、「この沖縄の大地は、再び戦場となることを拒否する!」という言葉に、佐古監督は戦争への憎しみの深さを痛感したという。「沖縄と本土の溝を埋めるためには、戦後から復帰までの27年を知る必要がある」と強調。前作公開後、翁長雄志知事が死去し、辺野古への埋め立てが進んだが、民意を示し続ける沖縄は「変わっていない」と。何より、どこまでも前向きな瀬長の言葉が見る人に生きる力を与える。

 佐古監督は4日、シネモンドで午前10時15分からの上映後、ほとり座では午後1時20分からの上映後にそれぞれ舞台あいさつする。 (松岡等)

 

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