トップ > 北陸中日新聞から > 北陸文化 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

北陸文化

【出版】「ポストの影」小島熱子さん 第5歌集出版

小島熱子さんの第五歌集「ポストの影」

写真

 本紙北陸文芸で短歌の選者を務める金沢市出身の小島熱子さん(横浜市在住)が第五歌集「ポストの影」(砂子屋書房)を出版した。二〇一五年から一九年の約四年間の作品を四季に沿って構成した。

 歌集のタイトルは<ポストの影あはく伸びたるコンビニまへ春の愁ひが溜まりてゐたり>から。<スキャットがかすかに流れゐるやうな耳にすずしき桂の葉ずれ>など、日常生活や旅で目にする風物から生じる思い、叙情が詠まれるが、その風情にどこかからりとしたものを感じるのは小島さんの人柄からだろうか。

 今回も金沢を愛情を込めて詠んだ歌が少なくない。<浅野川の橋は秋日を反らしをりわたしがつねに帰りゆくところ>。歌人の小池光さんは帯文で「作者のふるさとは北陸、金沢。その華麗にして繊細な文化を愛して、歌にはいつも明るい瀟洒(しょうしゃ)な影がさす。それは生のアンニュイでもあるが、同時に、まだまだ見果てぬこの世の夢を語って尽きることがない」と評している。

 小島さんは第一歌集「春の卵」で第七回日本歌人クラブ新人賞。〇九年四月から「短歌人」に所属。一五年の第四歌集「ぽんの不思議の」で泉鏡花記念金沢市民文学賞。一六年に「短歌人」第六十一回短歌人賞。現代歌人協会会員、日本歌人クラブ会員。第五歌集は三千円(税別)。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索