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北陸文化

【コンサート】谷川賢作さん 犀星の詩に曲 新たに3編

10月12日に披露

(上)室生犀星の生誕130周年で、犀星の詩に新曲をつけた谷川賢作さん=東京・杉並区の自宅スタジオで(下)共演の原田節さん

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 室生犀星の生誕百三十年を記念し、ピアニスト谷川賢作さんが新たに三編の犀星詩に曲をつけ、十月十二日に金沢市の金沢21世紀美術館シアター21で開く記念コンサートで披露する。ミステリアスな音色を奏でる電子楽器オンド・マルトノの演奏と独特の歌い方でボーカルを務める原田節さんとの共演。ひと味違う犀星の詩世界が聞けそうだ。

 「犀星は、もし同時代に出会っていたらどんな話ができたかなと、いつも考える人。叙情的な詩もあるが、どちらかと言えば、シニカルだったりするところにひかれる」

 ジャズ・ピアニストとしても活動する一方、三十代から近現代詩に曲をつけて歌うバンド「DiVa」の活動や父・谷川俊太郎との朗読とピアノのコンサートも続け、「現代詩に曲を書くことは僕のライフワーク」という。

 共演の原田さんが奏でるオンド・マルトノは、一九二八年にフランスで発明された電子楽器で、テルミンと同じような原理だが、キーボードがあるのが特徴。原田さんは、パリ国立高等音楽院でオンド・マルトノ科を首席で卒業し、この楽器では世界的な奏者として知られる。

 一方、谷川さんは「彼のボーカルには不良性があり、(米国の歌手)トム・ウェイツのような雰囲気を感じる」と評す。中原中也、萩原朔太郎らの詩に谷川さんが曲をつけ、原田さんが歌ったアルバム「ぽつねん」も発表している。

 これまで犀星の「動物詩集」から四編に曲を書いている谷川さんだが、今回は最も知られた詩の一つ「犀川」のほか、「好きならしかたがない」「永遠にやって来ない女性」というシニカルな詩を選んだ。「いずれは犀星の詩だけを集めたアルバムもつくりたい」

 ほぼ毎年、金沢でライブを行い、俊太郎さん作詞による兼六小学校校歌も作曲するなど、金沢に縁の深い谷川さん。「絞り出すような原田さんのボーカルで、これまでのイメージと違った犀星が聞けるはず。できれば若い人たちに聞きにきてほしい」

 コンサートは十月十二日午後六時半開演。前売り千五百円、当日二千円。チケットは(問)室生犀星記念館076(245)1108。 (松岡等)

 

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