トップ > 北陸中日新聞から > 北陸文化 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

北陸文化

【日本舞踊】「やはり日本一の劇場」 花柳寿菜さん

歌舞伎座の師匠追善公演 終えて決意新た

大和楽「河」でコミカルな動きを交え江戸情緒を表現する花柳寿菜さん(左)=東京・歌舞伎座で

写真

 東京・歌舞伎座で先月二十九、三十の両日にあった花柳流二世家元・花柳寿輔五十回忌、三世十三回忌の追善舞踊会に日本舞踊の花柳寿菜さん(金沢市、中日名扇会常任理事、金沢中日文化センター講師)が北陸からはただ一人出演した。「やはり歌舞伎座は特別な場所だった。自分なりに大切に踊りに挑むことが師匠への恩返しになる」と決意を新たにした。

 各地から集った仲間とともに計六人で大和楽「河」で、江戸情緒を表現。立役(男役)の一人として、コミカルさとメリハリのある所作で舞台を盛り上げた。「あっという間だったが、特別な舞台に立って踊る幸せをかみしめた。舞台稽古では広々と感じた歌舞伎座の舞台だが、本番でお客さまが入って踊ってみると、包まれたような感じになった。不思議な劇場で、やはり日本一だった」

 二日間の昼夜、計四回の公演に、日本舞踊で最大の流派・花柳流の主立った踊り手が集った。「世代が変わって少し寂しさを感じる一方、自分も頑張っていかなくてはならないと思った」と。

 高校卒業後に三世家元の内弟子となり、指導を受けた。地方で活動していて「まだまだ先生の期待に応えられていない」と引け目も感じていたが、「自分なりに大切に踊っていけばいいという気持ちになれた。立場であるとか、弟子の数ということでなく、自分の中で、丁寧に挑んでいくことが恩返しになるはず」。

 伝統芸能の担い手が減っているのは日本舞踊も同じ。「歌舞伎座という舞台で踊ってみて、生の舞台を見ていただければ、魅力は分かってもらえるはずだと改めて感じた。日本の踊りの良さを少しでも広げていきたい」(松岡等)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索