トップ > 北陸中日新聞から > 北陸文化 > 記事一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

北陸文化

29、30日日舞花柳流二世、三世家元の追善公演 「歌舞伎座は特別」

花柳寿菜さん 北陸からただ一人出演

家元追善公演で歌舞伎座の舞台に立つ花柳寿菜さん=金沢市で

写真

 日本舞踊の花柳寿菜さん(金沢市、中日名扇会常任理事、金沢中日文化センター講師)が29、30日に東京・歌舞伎座で開かれる花柳流の二世家元・花柳寿輔50回忌、三世13回忌の追善舞踊会に、北陸からはただ一人出演する。「これを一つの区切りとして、改めて頑張っていくつもりで舞台に立ちたい」と、意気込んでいる。 (松岡等)

 高校卒業後に三世家元の内弟子になった。「何の後ろ盾もない地方の人間が弟子に入ることはまれなこと。家元にはしかられることも多かったし、雑用もしなくてはならなかった。それでも負けないぞ、という気持ちでやっていた」と、修業時代を振り返る。

 2002年に初代、二世の追善舞踊会で長唄「鏡獅子」を踊ることを許された。さらに06年、各流派の若手が競う日本舞踊協会の新春舞踊大会で文部科学大臣奨励賞を受賞した。

生前の三世家元・花柳寿輔さん

写真

感謝と決意の舞台に

 食事を運んだ時にふっと家元が「バックがなくてもトップの賞がもらえることを証明した」と小さな声で言ってくれたことが自信になった。「頂点にいる人が『どう育てていこうか』と考えてもらっていたのだと思うと、本当にありがたかった」。だからこそ今回の追善公演は感謝の気持ちと、「腹をくくる」思いで出演を決めた。

 踊るのは大和楽「河」。各地で活躍するほかの5人とともに、隅田川近辺の江戸の風情を表現する。早朝のさわやかな情景、両国のにぎやかさ、花見の宴と夕暮れ、忍び会う男女…。寿菜さんは、立役(男役)で、周囲からからかわれる男を演じる。

 「声をかけていただいて、初めての6人で踊る。息を合わせるのは難しいけれど、お稽古では『久しぶりに踊って楽しいね』と言い合っている。思いがけなく新鮮で、各地の先輩方と話をするのは勉強にもなる」

 日本舞踊界最大の流派である花柳流の追善公演には、全国から踊り手が集まる。寿菜さんの出演する30日の夜の部には、特別出演で坂東玉三郎さんも舞台に上がる。「歌舞伎座は特別。機会がなければ立てない」だけに、これまでにない決意を込めて舞台に臨む。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索