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北陸文化

【映画】「必ず2度見たくなるはず」 パラレルワールド・ラブストーリー

森義隆監督(金沢市在住)新作 31日公開

映画「パラレルワールド・ラブストーリー」をPRする森義隆監督=中日新聞北陸本社で

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 金沢市在住の森義隆監督の新作映画「パラレルワールド・ラブストーリー」が三十一日に公開される。東野圭吾さんの同名小説が原作。森監督は「新しい映画の体験をしてもらいたい。必ず二度見たくなるはず。一度目はミステリーであり、スリラー。二度目はラブストーリーとして」と、自信をみせた。

 原作を読んだのは学生時代。「とにかく圧倒的な読後感。『やられた!』と。本棚には三百冊しか残さないということにしているが、二十年を経てずっと残っていた一冊。プロデューサーから話があった時は即決した。これは縁だと」

 二つのパラレルな世界を行き来しながら進む、対照的な友人同士と美しい女性をめぐる三角関係。「読者としてもてあそばれ、少しずつ話が提示されていくごとにアドレナリンが出る。その読書体験を映画でも再現したいと思った」

 とはいえ、具体化には苦労した。「二本の映画を作るつもりで脚本を書いた。撮ってしまえば、編集でどう組み合わせていくかだと考えた」

 これは、どっちの物語なのか。映画の序盤、観客はストーリーがつかめない。「今の映画は分かりやすさが重要視される。けれど、僕が見てきた欧州映画にはまず『何、これ』と思わされるいい作品がたくさんあった。それを邦画のメジャーで、新しいものとしてやってやろうと」

 並行して進む二つの話を「ロジックでなく感覚で伝えるため」に、ストーリーごとにカメラマンと助監督を別にした。「例えば『この場面は寄りで』と言っても、カメラマンによって違うはず。助監督もキャラクターの全く違う人にやってもらうことで現場の空気感が変わる。同じものをとっても、違いが画面に出ると信じてるところがある」

 主演の玉森裕太さんは人気グループ「Kis−My−Ft2(キスマイフットツー)」のメンバー。「以前にショートムービーで仕事をして、スクリーン向きだと確信していた。立っているだけで引き込む力があるなと」。友人役は染谷将太さん。「全く畑違いで、手練れの染谷くんをぶつけて、親友でありながら上下のある関係が描けた」。ヒロインの吉岡里帆さんがミステリアスな女性を好演している。

 完成に近いタイミングで宇多田ヒカルさんの新譜を聞き、「これしかないという曲を提供してもらった」と森監督。二〇一八年のアルバム「初恋」収録の「嫉妬されるべき人生」。「この曲の世界観で映画の形が決まった」(松岡等)

 

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