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早朝、太平洋を望みながら走る列車。白井海岸駅から、NHK連続ドラマ「あまちゃん」のロケ地として人気を集めた堀内駅に向かう=岩手県普代村で

 いつもは吸い込まれそうに青い海。でも、その日は大粒の雨と緊張のせいで、暗い色に見えた。

 海女が毎夏、観光客向けにウニ採りを実演する岩手県久慈市の小袖海岸。昨年8月、小袖地区出身の坂本梓沙(あずさ)さん(29)がデビューした。「とにかく必死だった」

 地区は2013年のNHK連続ドラマ「あまちゃん」のロケ地となり、三陸鉄道とともに脚光を浴びた。だが、かつて100人以上いた海女は20人ほど。高齢化も進み、50代が若手だ。

 地元から海女が誕生したのは9年ぶり。断然若く、期待を一身に集める。

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 勤め先の市内の水族館が16年、海女の実演を始めたのがきっかけ。坂本さんらスタッフも練習した。昨年までは補助役だったが、泳ぎに魅了され「私も潜りたい」と志願。館と小袖の両方で主役になった。

 先輩に励まされて潜るうち、ウニを採れるようになってきた。「ママかっこいい」。2人の息子も喜んでくれる。「やるからには、すごいと言ってもらえる海女になりたい」。伝統を受け継ぐ決意を胸に、今年も海に飛び込む。

 文 ・日下部弘太
 写真・田中 久雄

 三陸鉄道 岩手県で1984(昭和59)年に開業した第三セクター路線。宮古−久慈間の北リアス線、盛−釜石間の南リアス線を運行している。2011年の東日本大震災で全線が不通となったが、5日後に一部で運転再開。14年4月に全線が復旧した。今年3月23日、震災から不通が続いていたJR山田線の釜石−宮古間が復旧、三鉄に移管され、計163キロの三セク最長路線になる。合わせて全線を「リアス線」と改称する。

復興へと歩む三陸鉄道の沿線を巡る(動画)

 

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