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 方々に舞い上がる白い砂は、岸壁に打ち付ける波しぶきのよう。低音のギャロップが、胸の高鳴りと呼応する。さあ、来い。

 あおなみ線の駅名にも連なる名古屋市港区の名古屋競馬場。開業は1949(昭和24)年。増改築を経たが、平成最後の正月にも昭和の薫りを漂わせる。

 勝っても負けても腹は減る。みそかつ、どて煮、エビフライ。入場口の左右には飲食店が連なり、定番の名古屋めしで待ち構える。

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 西端の「松井屋」はしょうゆラーメンも人気。半日近く煮込んだ自家製チャーシューが存在感を放つ。みたらし団子は1本80円。やけ食いしても財布にやさしい。

 店を切り盛りする松井美代子さん(77)は前の屋号から続けて約30年。作業台は輝くほど拭き上げられ、木製そろばんも現役。スマートフォンより速い自信がある。

 親の代から競馬場と縁があり、手伝いを始めたのは中高生の頃。気づけば同業で最古参になった。2022年度には愛知県弥富市への移転を目指す競馬場。「体はしんどいけど、もう少しだけね」

 文 ・佐々木香理
 写真・木戸 佑

 あおなみ線 2004年10月に開業した。名古屋駅(名古屋市中村区)と名古屋港の金城ふ頭駅(同市港区)を結ぶ15.2キロで、全11駅。正式名称は西名古屋港線。名古屋市、愛知県、JR東海、日本政策投資銀行などが出資する第三セクター「名古屋臨海高速鉄道」が運営する。

名古屋駅と金城ふ頭駅を結ぶあおなみ線(動画)

 

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