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歩行者用の橋から見た飛騨古川駅の夕暮れ=岐阜県飛騨市で

 岐阜県飛騨市の飛騨古川駅のすぐ近く。線路をまたぐ歩行者用の橋から、駅全景を撮影する旅行者を見掛ける。今月、中国・蘇州から来た徐濤(シュタオ)さん(42)も「映画と同じ風景ですね」と喜んだ。

 映画とは、アニメ作品「君の名は。」のこと。2016年8月末に日本で公開され、その後、海外でもヒットした。

 高校生の男女の物語で、登場する架空の「糸守町」は飛騨市がモデル。「聖地巡礼」と称し、国内外のファンが訪れる。作品に出てくる駅、市図書館、気多若宮神社などが「聖地」とされる。市によると、「巡礼者」は国内公開直後の16年8月末〜同年末に3万6000人。今年も1〜10月で3万4000人に上る。何度も訪れる人が少なくない。

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 愛知県豊橋市の会社員鈴木仁さん(23)の訪問は、通算10回超。地元商工会が運営する土産物店「さくら物産館」でなじみの店員と世間話をし、白壁土蔵が並ぶ瀬戸川沿いを歩く。「人やまちが好きになりました」。知ったのは地酒のうまさ。老舗酒造店で味わううち、日本酒党になった。

 文 ・浜崎陽介
 写真・田中久雄

 高山線 岐阜から富山までの225.8キロで、全45駅。単線・非電化。岐阜−各務ケ原間が1920(大正9)年に開業したのが始まりで、その後、順次延伸した。34(昭和9)年に全線開通。看板列車の特急ワイドビューひだは、名古屋と高山などを結ぶ。今年6月末以降、雨による土砂崩れで一部区間の不通が続いたが、11月21日に全線で復旧した。

風光明媚で知られる高山線沿線を歩く(動画)

 

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