トップ > 出発進行 > <4>じい手作り 祭り屋台

ここから本文

<4>じい手作り 祭り屋台<< 出発進行TOPへ

写真

建具職人の白木良典さん。手前は自身が作った祭り屋台の部品=岐阜県高山市で

 高山駅(岐阜県高山市)の高架の現駅舎は、2016年10月に完成した。駅の東西を結ぶ自由通路に、新作の祭り屋台2台が展示されている。

 地元の木工文化PRのため、市が組合に依頼。木工職人や塗師ら19人が製作した。高山の白木建具店の二代目白木良典さん(76)は、屋台の外側の装飾「高欄(こうらん)」を手掛けた。

写真

 幼少時の家は高山駅そばで、機関車の向きを変える転車台や引き込み線が並ぶ構内が遊び場。高校卒業後に東京の建具店で4年修業し、高山に戻った。扉、窓枠といった建具のほか、高山祭をはじめ各地の祭礼の屋台修復も手掛ける。

 屋台の多くは文化財。部品新調の際は、ノミやカンナを駆使し何百年も持つよう丈夫に仕上げる。装飾の繊細な曲線も腕の見せどころだ。「最高の出来と満足したことはない。もっと良いものを作りたいからね」

 息抜きは、6歳と3歳の孫との散歩という。今の家も駅そばで、自由通路の屋台の前をよく通る。常に高みを目指す職人も毎回のように「これ、じいが作ったんや」と自慢してしまう。

 文 ・浜崎陽介
 写真・田中久雄

 高山線 岐阜から富山までの225.8キロで、全45駅。単線・非電化。岐阜−各務ケ原間が1920(大正9)年に開業したのが始まりで、その後、順次延伸した。34(昭和9)年に全線開通。看板列車の特急ワイドビューひだは、名古屋と高山などを結ぶ。今年6月末以降、雨による土砂崩れで一部区間の不通が続いたが、11月21日に全線で復旧した。

風光明媚で知られる高山線沿線を歩く(動画)

 

この記事を印刷する

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索