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伊賀鉄道上野市駅前に立つ松尾芭蕉の銅像。後方に列車が見える=三重県伊賀市で

 三重県伊賀市は江戸時代の俳人、松尾芭蕉の故郷。市内の公民館であった愛好家の句会で、この偉大なる先達について聞くと、福田容子さん(61)が「みんな、『芭蕉さん』と呼ぶね。小学校から学ぶ身近な偉人です」と教えてくれた。

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 生誕地には上野と柘植(つげ)の二説あるが、いずれも今の伊賀市内。父親は習字などの先生で、芭蕉は幼少期から句に親しんだ。地元の武家に奉公しながら俳句を続け、主人が亡くなると江戸へ。30代で俳諧の師匠になった。俳諧紀行「おくのほそ道」で知られ、旅に生きたが、しばしば帰省。故郷の弟子らと句を楽しんだ。

 俳聖をたたえ、伊賀鉄道の上野市駅前には銅像が立つ。没した秋には市内で法要やイベントがあり、市民が句をささげる。

 再び、公民館の句会。箱林允子さん(75)が自作を詠んだ。「太公望の 今日は犬連れ 秋の暮れ」。近所で見かけた釣り人の姿という。句に親しみ約40年。時に仲間と旅し、句をひねる。「十七音に思いを込める。俳句で、人生が楽しくなります」

 文 ・日暮大輔
 写真・佐藤哲紀

 伊賀鉄道 伊賀上野(三重県伊賀市)と伊賀神戸(同)を結ぶ16.6キロで15駅。1916(大正5)年に、前身の伊賀軌道の上野駅連絡所(現・伊賀上野)−上野町(現・上野市)が開通したのが始まり。数度の合併を経て44(昭和19)年、近鉄伊賀線となった。2007(平成19)年、伊賀市と近鉄が出資する第三セクター伊賀鉄道の運行に。17年、車両や施設を市が保有し、運行を伊賀鉄道が担う公有民営方式に移行した。

忍者の里を走る伊賀鉄道(動画)

 

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