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壁などの内装に木を使った伊賀鉄道の車両。手前のつり革は手裏剣をかたどった=三重県伊賀市で

 三重県伊賀市の伊賀鉄道に2016年、「木育トレイン」が生まれた。一部車両の壁などの内装に県産材を使う。つり革も同様で、忍者の里らしく、一部は手裏剣をデザインしている。

 木造といえば、伊賀のシンボル、伊賀上野城もそう。かつての天守は江戸初期、完成直前に嵐で壊れ、そのまま放置された。今の天守は1935(昭和10)年、地元の代議士川崎克(1880〜1949年)が私財を投じて建設した。紀伊半島南部の熊野地方の木を使い、伊賀鉄道も輸送に貢献した。

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 城を管理する伊賀文化産業協会の福田和幸さん(70)によると、川崎が燃えにくい鉄筋コンクリートでなく、木を選んだ理由は「美しさと耐久性」。千年以上残る奈良の法隆寺を念頭に、火さえ避ければ、木造は鉄筋に勝ると信じたという。

 木育トレインはおおむね好評。通学で乗る高校1年池上茉里(まつり)さん(16)は「明るい雰囲気でいいですね」と語る。列車も火災は許されず、薬品で処理した不燃材が使われている。

 文 ・日暮大輔
 写真・佐藤哲紀

 伊賀鉄道 伊賀上野(三重県伊賀市)と伊賀神戸(同)を結ぶ16.6キロで15駅。1916(大正5)年に、前身の伊賀軌道の上野駅連絡所(現・伊賀上野)−上野町(現・上野市)が開通したのが始まり。数度の合併を経て44(昭和19)年、近鉄伊賀線となった。2007(平成19)年、伊賀市と近鉄が出資する第三セクター伊賀鉄道の運行に。17年、車両や施設を市が保有し、運行を伊賀鉄道が担う公有民営方式に移行した。

忍者の里を走る伊賀鉄道(動画)

 

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