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車体に忍者が描かれた列車。風を切るように走っていた=三重県伊賀市で

 車体に忍者を描いた列車が走る伊賀鉄道の上野市駅(三重県伊賀市)から徒歩5分。伊賀流忍者博物館で、ショーが始まった。忍者役が手裏剣を投げ、「ダン!」と木板に刺さった。「おおっ」と客がどよめく。

 伊賀は戦国時代、多くの土豪が割拠。敵情を隠密に探る者が育ち、やがて各地の大名にも仕えた。情報を生きて持ち帰るため、手裏剣や吹き矢で敵を倒すこともあったとされる。

 伊賀流忍者博物館の前身は、1964年に開館。伊賀鉄道の車体の忍者は、「銀河鉄道999」で知られる漫画家松本零士さんがデザインし、97年に誕生した。今や全車両の半分超は「忍者柄」である。

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 上野市駅周辺には忍者衣装を貸す店があり、週末は忍者姿の観光客が街を歩く。「だまし絵」が何枚か街なかに飾られ、忍者が壁から飛び出てくるように見える所もある。

 女忍者「くノ一」に扮(ふん)した台湾人観光客蔡宜●(さいぎちえ)さん(26)に博物館近くで会った。「この街には、どこにでも忍者がいますね」とうれしそうだった。

 文 ・日暮大輔
 写真・佐藤哲紀

●は捷のヘンをニンベンに置き換えた字

 伊賀鉄道 伊賀上野(三重県伊賀市)と伊賀神戸(同)を結ぶ16.6キロで15駅。1916(大正5)年に、前身の伊賀軌道の上野駅連絡所(現・伊賀上野)−上野町(現・上野市)が開通したのが始まり。数度の合併を経て44(昭和19)年、近鉄伊賀線となった。2007(平成19)年、伊賀市と近鉄が出資する第三セクター伊賀鉄道の運行に。17年、車両や施設を市が保有し、運行を伊賀鉄道が担う公有民営方式に移行した。

忍者の里を走る伊賀鉄道(動画)

 

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