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駅員からタブレットを受け取る生倉史也さん(右上)=愛知県東浦町の東浦駅で

 衣浦臨海鉄道の貨物列車大府発碧南市行きが武豊線を南下し、東浦駅(愛知県東浦町)に着いた。

 中部電力碧南火力発電所で使う原材料を運ぶ。先頭の機関車に乗り、運転士を補佐する生倉(いくら)史也さん(23)が駅員から「タブレット」を受け取った。列車の正面衝突を避けるための通行証。東浦から碧南市までの衣浦臨海鉄道の専用線、碧南線は単線で信号設備がない。

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 衣浦臨海鉄道は1971年、旧国鉄、県、沿線自治体が出資して生まれた。碧南線と、半田線(東成岩(ひがしならわ)−半田埠頭(ふとう))がある。貨物列車は武豊線も走り、貨車は大府駅でJRとリレー。トラックに押され、経営が苦しい時期もあったが、二酸化炭素排出量が少なく環境によいと近年は見直され、焼酎など取扱量が増えた品物もある。

 生倉さんは名古屋市出身で入社4年目。幼いころから鉄道好きで「地元の愛知で働きたい」と就職した。社員31人で最も若く、「金の卵」と期待される。目標は運転士で、資格取得に挑むつもりという。「貨物は人の役に立つ仕事。やりがいがあります」

 文 ・垣見窓佳
 写真・小嶋明彦

 武豊線 武豊と大府を結ぶ19.3キロで全10駅。武豊−熱田間が1886(明治19)年に開業したのがはじまり。この区間の一部は後に東海道線に組み込まれ、枝線となった大府以南が武豊線になった。現在は、平日で上下合わせて82本が運行。朝、夕には名古屋発着の東海道線直通列車もある。

知多半島を走るJR武豊線(動画)

 

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