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半田赤レンガ建物とカブトビールのモニュメント=愛知県半田市で

 カブトビールは明治生まれ。愛知県半田市榎下町の「半田赤レンガ建物」のカフェで、復活したその味を楽しむことができる。

 建物では、1898(明治31)年から1943(昭和18)年まで「加武登麦酒(カブトビール)」を製造。1900年のパリ万博では最優秀の金牌(きんぱい)を受賞した。東海地方ではトップシェアを誇り、武豊線で全国に出荷された。工場から半田駅までの約1キロは、トロッコで運ばれた。

 ビール復活は2005年。赤レンガの建物は戦後、コーンスターチ工場として使われたが、それも閉鎖され、解体がささやかれていた。建物保存を訴える市民グループ「赤煉瓦(あかれんが)倶楽部半田」が地ビール業者に依頼し、よみがえらせた。

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 提供されるビールは明治、大正期の二つの味。最初に復刻した明治の味はホップが多くて苦みが強く、アルコール度数は7%と高め。大手スーパーから取引の打診があったが、断ったという。「この建物で飲んでもらいたいからね」と、赤煉瓦倶楽部半田の馬場信雄理事長(71)は語る。

 文 ・垣見窓佳
 写真・小嶋明彦

 武豊線 武豊と大府を結ぶ19.3キロで全10駅。武豊−熱田間が1886(明治19)年に開業したのがはじまり。この区間の一部は後に東海道線に組み込まれ、枝線となった大府以南が武豊線になった。現在は、平日で上下合わせて82本が運行。朝、夕には名古屋発着の東海道線直通列車もある。

知多半島を走るJR武豊線(動画)

 

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