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細い水路を渡る養老鉄道の列車=岐阜県大垣市で(超広角レンズ使用)

 養老鉄道は岐阜県大垣市内で、いくつかの水路を渡る。幼少期、西大垣駅近くに住んでいた市文化事業団職員鈴木隆雄さん(59)は「線路下の水路が遊び場だった」と懐かしむ。フナやザリガニを取り、水路の上の枕木越しに青空を眺めた。

 水都・大垣。揖斐川や、その支流の杭瀬川、水門川などが流れる。地下水も豊富で、地上に湧く自噴水があちこちで見られる。川などから分かれた水路は多く、網の目のよう。何本あって、それぞれいつ造られたのか、市も把握しきれないという。

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 地元の歴史研究家の清水進さん(81)によると、用水は農業用が多い。水門川や揖斐川、一部の用水などは江戸期には舟が行き交い、人や物を運んだ。東海道の宿場・桑名との間の水運は繁盛。昭和になり、トラック輸送が普及するまで、大垣では舟が活躍した。

 鈴木さんがかつて住んだ地域を訪ねてみた。狭い水路の上に、レールとむき出しの枕木が架かる。地面を揺らして電車が近づき、ガタゴトと音をたてて通り過ぎた。

 文 ・服部 桃
 写真・川柳晶寛

 養老鉄道 桑名から大垣を経て揖斐を結ぶ57.5キロで、27駅。養老鉄道として1913(大正2)年に養老−池野間で営業を始めた。19年には桑名−養老間、池野−揖斐間が延伸され、全線開通した。23年に電化。その後、近鉄養老線として長く運行されたが、2007年からは近鉄出資の養老鉄道が運行。今年1月から車両、駅舎などの施設の維持管理を、沿線自治体でつくる養老線管理機構が引き受ける公有民営方式になった。

 

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