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名鉄瀬戸線、JR中央線、高架を走るバス「ゆとりーとライン」が乗り入れる大曽根駅=名古屋市東区で

 名古屋市東区の名鉄瀬戸線大曽根駅は乗降客が多い。JR中央線、地下鉄名城線、専用高架を走るバス「ゆとりーとライン」との乗り換え駅だからだ。

 大曽根は江戸時代も交通の要衝。東濃へ向かう街道と、瀬戸へ向かう街道が交差した。明治期には両街道に沿って中央線と、名鉄瀬戸線の前身が開通した。美濃、瀬戸の器が列車で集結する大曽根周辺には、器に絵を描く「名古屋絵付け」の工場や、輸出業者が軒を連ねた。昭和初期、関連事業者は650を数えた。

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 戦後、安い海外産の攻勢で国産の勢いが衰え、大曽根の業者は激減。工場はマンションなどに姿を変えた。絵付け職人の長谷川徳幸さん(84)は今、趣味で楽しむ人向けの絵付け教室を開くのみ。「若いころは忙しかった」と懐かしむ。

 夜の大曽根駅前で、ギターを手に歌う男性に会った。そうまさん(32)。3年前から大曽根を本拠地にする。「駅利用者が多いわりに、栄や名駅ほど車の音がうるさくないので」。スーツ姿の勤め人が行き交う中、自作のバラードを歌った。

 文 ・水越直哉
 写真・太田朗子

 名鉄瀬戸線 栄町と尾張瀬戸を結ぶ20.6キロで全20駅。1978(昭和53)年の栄町乗り入れ以前は、名古屋城近くの堀川発着で、名古屋城の外堀を走ることから「お堀電車」とも呼ばれた。05(明治38)年、瀬戸自動鉄道として矢田−瀬戸間で開業したのが始まり。6年後に堀川まで延びた。社名は06年に瀬戸電気鉄道に変更。今も使われる愛称「せとでん」は、この社名に由来する。39(昭和14)年、名鉄が吸収合併。

名古屋の都心と尾張の陶都を結ぶ名鉄瀬戸線(動画)

 

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