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夕方、授業を終えた金城学院大生でにぎわう大森・金城学院前駅=名古屋市守山区で

 名古屋市守山区の名鉄瀬戸線大森・金城学院前駅。キリスト教系の女子大、金城学院大まで徒歩5分である。夜、駅周辺で数軒の飲食店が営業するが、ある店主は「学生さんは来ない」と言う。「どの店にも入ったことない」と、愛知県知多市から通う1年三井優佳さん(18)も証言する。

 裕福な「お嬢様」が多いと言われる。9割超は自宅生。授業が終われば、電車で家に帰るか、アルバイトに行くか、栄や名駅に遊びに行くか。他大学との合同サークルに属する学生も電車で活動場所へ急ぐ。

 1950年、山林ばかりのこの地に大学ができた。後に周囲は宅地に。丘に立つ三角屋根の大学講堂は朝昼夕の定刻に鐘を鳴らす。「時計代わり。家の場所を説明する時も『金城のそば』と言う」と住民の梅本孝也さん(72)。学生の帰りは早くとも、学舎は地域の看板である

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 ある日の午前、校内の子育て支援施設を訪ねた。地元の乳幼児と親が遊ぶ施設で、学生も運営を手伝う。来春から保育士になる4年、国枝瑠美さん(22)は子どもをだっこし「本当にかわいい」と笑った。

 文 ・水越直哉
 写真・太田朗子

 名鉄瀬戸線 栄町と尾張瀬戸を結ぶ20.6キロで全20駅。1978(昭和53)年の栄町乗り入れ以前は、名古屋城近くの堀川発着で、名古屋城の外堀を走ることから「お堀電車」とも呼ばれた。05(明治38)年、瀬戸自動鉄道として矢田−瀬戸間で開業したのが始まり。6年後に堀川まで延びた。社名は06年に瀬戸電気鉄道に変更。今も使われる愛称「せとでん」は、この社名に由来する。39(昭和14)年、名鉄が吸収合併。

名古屋の都心と尾張の陶都を結ぶ名鉄瀬戸線(動画)

 

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