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橋に施された磁器の装飾。奥には、尾張瀬戸駅に停車する列車が見える=愛知県瀬戸市で

 名鉄瀬戸線で、愛知県瀬戸市を訪れる外国人が目立つようになった。お目当ては、特産の焼き物。

 瀬戸市赤津町の陶器工房で、作家の加藤裕重さん(59)に器作りを教わっていたオーストラリア人女性アナ・サボティックさん(27)もその一人だ。休暇を取り、尾張瀬戸駅までは列車で来た。瀬戸の魅力を「いろんな作風の作家がいて、エキサイティング」と語る。

 1000年の歴史を誇る陶都。名鉄瀬戸線の前身の鉄道は明治期、陶磁器輸送を主な目的に敷かれた。戦後はトラック輸送に変わったが、やがて安い海外産に押され、製造自体も不振に。関連産業に携わる人はこの40年で8割減った。

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 外国人観光客の増加は明るい材料。市は4年前、英語など5言語のパンフレットを作り、尾張瀬戸駅前の案内所などに置いた。

 加藤さんの工房では、1万円以上する和食器を買ってくれる外国人客が少なくない。制作では、時に自ら原料の土を掘る。釉薬(ゆうやく)も既製品は使わず、鉱石などを自ら調合する。丹精を尽くした器を気に入ってもらい、素直にうれしい。

 文 ・水越直哉
 写真・太田朗子

 名鉄瀬戸線 栄町と尾張瀬戸を結ぶ20.6キロで全20駅。1978(昭和53)年の栄町乗り入れ以前は、名古屋城近くの堀川発着で、名古屋城の外堀を走ることから「お堀電車」とも呼ばれた。05(明治38)年、瀬戸自動鉄道として矢田−瀬戸間で開業したのが始まり。6年後に堀川まで延びた。社名は06年に瀬戸電気鉄道に変更。今も使われる愛称「せとでん」は、この社名に由来する。39(昭和14)年、名鉄が吸収合併。

名古屋の都心と尾張の陶都を結ぶ名鉄瀬戸線(動画)

 

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