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七里御浜海岸の防風林(中央)に沿って走る列車(下)=三重県御浜町で、本社ヘリ「あさづる」から

 三重県熊野市、御浜町、紀宝町にまたがる七里御浜には、計16キロの防風林が続く。マツのほか、クスノキも交じる。内側を国道42号や紀勢線が並走。海沿いは、世界遺産「熊野古道」の一部で、今も防風林沿いを参詣者が歩く。

 紀伊半島は台風銀座。1959(昭和34)年の伊勢湾台風も通過した。熊野市も暴風雨に見舞われ、約400戸が全半壊したが、防風林近くの溝口正履さん(85)の家は、ほぼ無傷だった。「石や木が『ドン、ドン』と壁にぶつかったが、防風林が守ってくれた」

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 江戸時代、初代新宮城主の水野重仲が旧領の浜松からクロマツを取り寄せ、植えたのが始まり。「古道の参詣者の日よけの意味もあっただろう」と、和歌山県新宮市の郷土史研究家山本殖生さん(69)は推察する。

 昭和30年代から松くい虫の被害でマツが枯れるように。平成になってから住民らが植樹を続ける。熊野市の山川治雄さん(72)も毎月、仲間と清掃。「ジャングルみたいだと見栄えが悪い。観光客にも喜んでもらいたい」と語る。

 文 ・木造康博
 写真・大橋脩人

 JR紀勢線 紀伊半島の海岸沿いを走る。亀山から和歌山市までの384.2キロ。東側は、1934(昭和9)年までに亀山から尾鷲まで通じた。西側は、40(同15)年までに、和歌山方面から新宮を経て紀伊木本(現・熊野市)まで開通。尾鷲−紀伊木本間は戦後に建設し、59(同34)年に全線開通した。亀山−新宮間はJR東海が管轄。名古屋−新宮間は特急ワイドビュー南紀で約3時間半。

熊野灘沿いを走るJR紀勢線(動画)

 

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