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長島港に停泊する漁船と、近くを走る列車=三重県紀北町で

 三重県紀北町の長島港。停泊する漁船は、紀勢線の車窓から見える。

 町のシンボルはマンボウ。悠々と泳ぐことなどから「いなか暮らしを求める人に、スローライフの印象をもたらす」として2006年に選ばれた。ベテラン漁師の東久善さん(67)は刺し身やみそあえで食べる。「淡泊やけど、うまい」

 冬場などに偶然、網にかかるが、量は多くない。漁師の家族が食べるので、市場に出る数はさらに少ない。

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 地元の民話によると、お上の目を盗んで食べていた時代もある。長島を訪れた紀州の殿様がマンボウの味に感激し、取れたら城に届けるよう命じた。漁師には面倒な話。捕まえると船上でさばいて形を分からなくし、おけに入れて持ち帰るようになったという。

 紀伊長島駅から車で3分の道の駅「紀伊長島マンボウ」では週末、串焼きを販売。町内の民宿「美乃島」も材料を入手できれば、唐揚げなどを出す。ただ、漁協関係者は「近ごろ、網にかかる数が減った」と声をそろえる。原因は不明だが、ありがたみは増している。

 文 ・木造康博
 写真・大橋脩人

 JR紀勢線 紀伊半島の海岸沿いを走る。亀山から和歌山市までの384.2キロ。東側は、1934(昭和9)年までに亀山から尾鷲まで通じた。西側は、40(同15)年までに、和歌山方面から新宮を経て紀伊木本(現・熊野市)まで開通。尾鷲−紀伊木本間は戦後に建設し、59(同34)年に全線開通した。亀山−新宮間はJR東海が管轄。名古屋−新宮間は特急ワイドビュー南紀で約3時間半。

熊野灘沿いを走るJR紀勢線(動画)

 

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