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中部電力尾鷲三田火力発電所の煙突。紀勢線の車窓からも見える=三重県尾鷲市で、本社ヘリ「あさづる」から

 高さは230メートル。東海地方随一のノッポビル、名古屋駅前の「ミッドランドスクエア」に17メートル及ばないが、名古屋テレビ塔より50メートル高い。

 三重県尾鷲市にそびえる中部電力尾鷲三田火力発電所の煙突。尾鷲駅周辺ならたいてい、どこからでも見える。発電所は老朽化などを理由に本年度中の廃止が決まった。煙突も姿を消しそうだ。

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 発電所は高度成長期の1964年、1号機の運転を始めた。名前の「三田」は建設に尽力した当時の三田民雄副社長に由来。今の煙突は、87年の3号機増設に合わせ生まれた。ばい煙などを恐れ、増設には強い反対運動があった。煙突が高いのは、地表への影響を少なくするため。いつしか、風景の一部として定着した。元農協職員小西義人さん(65)は「なくなった後の光景が想像できないよ」と寂しがる。

 跡地利用では、広域ごみ処理施設のほか、バイオマス発電所や集客施設建設といった案も。市、商工会議所、中電が来春までに方向性を固める。

 文 ・木造康博
 写真・大橋脩人

 JR紀勢線 紀伊半島の海岸沿いを走る。亀山から和歌山市までの384.2キロ。東側は、1934(昭和9)年までに亀山から尾鷲まで通じた。西側は、40(同15)年までに、和歌山方面から新宮を経て紀伊木本(現・熊野市)まで開通。尾鷲−紀伊木本間は戦後に建設し、59(同34)年に全線開通した。亀山−新宮間はJR東海が管轄。名古屋−新宮間は特急ワイドビュー南紀で約3時間半。

熊野灘沿いを走るJR紀勢線(動画)

 

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