JAバンクあいち ドームドッジ2019
2019年11月24日
ナゴヤドーム
<3>戦後の曲折 渡した橋<< 出発進行TOPへ![]() 早朝、揖斐川橋梁を走る樽見鉄道の列車=岐阜県大垣市で 列車が揖斐川橋梁(きょうりょう)を渡る。長さ345.5メートル。樽見鉄道建設の曲折を物語る橋である。 鉄道の前身は1956(昭和31)年開通の国鉄樽見線。35年に着工したが、戦争で中断した。資材不足で、架けた橋は撤去された。戦後に工事が再開された際、富士山麓の御殿場線から、不用になった橋を移設したと伝わる。 工事再開には、岐阜県の大物代議士が尽力した。後に、新幹線岐阜羽島駅を誘致したとして名をはせる故・大野伴睦氏である。
樽見線開通翌日の中部日本新聞(中日新聞の前身)は「夢のようだ 伴睦氏 感無量」との記事を掲載した。戦前の橋が「陸軍の手で樺太(今のロシア・サハリン)へ持ち去られた」と嘆き、戦後しばらくは、工事再開を占領軍の司令部が許さなかった歴史も語る。 樽見鉄道は2年に1回、揖斐川橋梁を歩いて点検する。歳月を重ねたが、技術部の森川崇さん(44)は「丈夫です」と語る。ただ、緑色の橋にはさびが目立ってきたため5年前、同じ色を塗り重ねた。
文 ・秋田佐和子 樽見鉄道 大垣(岐阜県大垣市)−樽見(同県本巣市)間の第三セクター鉄道。全長34.5キロで19駅。大垣、本巣両駅のみ毎日、駅員が勤務する。旧国鉄時代の1956(昭和31)年に大垣−谷汲口間が開通。58年に美濃神海(現・神海)まで延伸した。84年に三セク化し、89年(平成元)年、樽見まで開通した。 豊橋鉄道渥美線三陸鉄道JR越美北線あおなみ線高山線伊賀鉄道武豊線養老鉄道名鉄瀬戸線JR紀勢線えちぜん鉄道地下鉄東山線アルピコ交通上高地線名鉄三河線四日市あすなろう鉄道明知鉄道天竜浜名湖鉄道京阪京津・石山坂本線樽見鉄道名鉄尾西線JR常磐線近鉄山田線・鳥羽線・志摩線 |
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