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【大相撲】

「一生懸命」朝乃山大関昇進口上、偶然の一致も師弟の絆…師匠の元朝潮も37年前に同じ言葉で決意表明

2020年3月25日 18時35分

騎馬の上で笑顔を見せる朝乃山(代表撮影)

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 日本相撲協会は25日、エディオンアリーナ大阪で大相撲夏場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇朝乃山(26)=高砂=の大関昇進を満場一致で決めた。朝乃山は同日、大阪市中央区の高砂部屋宿舎での昇進伝達式で「大関の名に恥じぬよう相撲を愛し、力士として正義を全うし、一生懸命努力します」と口上を述べた。富山県出身の大関誕生は明治以降、いずれも後の横綱の梅ケ谷、太刀山に続く3人目で111年ぶり。令和初の昇進となった。

 これまでの相撲道を飾らずに表現し、変わらず堂々と歩む決意を示す14秒間の口上だった。絶対の自信を持つ右四つの取り口と同様に、新大関朝乃山がどっしりと第一歩を踏み出した。

 「相撲を愛し、力士として正義を全う」

 愛と正義。母校の富山商高の校歌にも「愛と正義の 理想追ひ」とある。名前を下のしこ名にもらった浦山英樹監督(故人)の下で過ごした猛稽古の3年間が、相撲愛の土台になっている。とにかく前へ前へ。大関とりの3場所計32勝のうち、引き技で勝ったのは1番だけだった。楽してつかむ白星では喜べない。朝乃山なりに正義を、土俵上で表現してきた。

 そんな姿勢が富山出身力士で、111年ぶりとなる大関の座につながった。「こうやって活躍する中で、富山の小さい子供たちに目標にしてもらい、プロに入ってもらうのがまた一つの夢」と声を弾ませた。

 「一生懸命努力します」

 中学時代から好み、サインでもよく記す4文字が、偶然の一致ながら師弟の絆を示す形になった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)も37年前、宿舎の同じ場所で「一生懸命」と決意表明していた。

 まな弟子の口上に「100点満点」と目を細めた師匠は、12月に定年を迎える。直接の師弟関係で臨む土俵は、残り4場所。「親方に指導してもらい、大関の地位まで上り詰めれた。あと少しで定年なので、少しでも期待に応えていきたい」

 大フィーバー待ったなしの富山凱旋(がいせん)も期待されたが、新大関は「ないです」ときっぱり。横綱の2文字こそ口にはしなかったが「てっぺんを目指す」。郷土愛はいったん胸にしまい、最高位を目指して一生懸命の稽古を積み重ねていく。

 

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