トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

新関脇朝乃山は上を見るだけ…白星発進に「番付が下の人たちに負けたくない」

2020年1月12日 20時27分

御嶽海(手前)を激しく攻める朝乃山

写真

◇大相撲初場所初日(12日・両国国技館)

 大関昇進の期待がかかる新関脇朝乃山(25)=高砂=が御嶽海を寄り切って白星発進した。両横綱は明暗。白鵬は新小結大栄翔を危なげなく退けたが、鶴竜は遠藤に寄り切られて黒星スタート。遠藤は5個目の金星となった。

 「命がけで右四つにならないといけない」。朝乃山がよく口にする言葉だ。御嶽海の立ち合いにひるまず、引かれても食らいついた。そして最後は右四つ。左上手もがっちり引いた。期待と注目の中で、自分の言葉を体現。新関脇場所で白星スタートを切った。

 令和が幕を開けたばかりの昨年夏場所。千秋楽の表彰式でトランプ大統領から「アサノヤマ、ヒデッキ!」と表彰状を読み上げられると、手渡されるときに声をかけられた。

 緊張と興奮の中でそれが日本語だったのか、英語だったのかは覚えていない。ただ1つ。はっきりと覚えていることがある。千秋楽で御嶽海に敗れ、有終の美を飾れなかった悔しさだ。

 今場所で初めて御嶽海の番付を抜いた。御嶽海いわく、「大学時代に対戦したことは覚えてなかった」。当時はそれほど差があり、入門前から追いかける存在だった御嶽海を、ようやく追い抜いた。

 国技館を引き揚げるときに、御嶽海とばったり顔を合わせた。「新関脇の初白星をプレゼントした」と拍手をしながら声をかけた御嶽海とは、これからも競い続けることになるが、追い抜いてみると過去の勝ち負けより責任感が沸いてきた。

 「過去の成績は関係ない」。「番付下の人たちには負けたくない」。上を、上を見るようになった。

 かど番の豪栄道、10勝で大関復帰を目指す高安とも敗れた。可能性として大関が貴景勝だけになることだってある。かつて大関が1人しかいないとき、将来性を買われ勝ち星より内容重視で大関に昇進した例はいくつもある。

 「うれしいのは今日だけにして、切り替えていきます」。朝乃山は冷静なのだが、どうしても期待して見てしまう。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ