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【大相撲】

朝乃山「あと1年しかない。親方の期待に近づけるように」大関とりイヤーから頂点へ

2019年12月24日 20時1分

朝乃山

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 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月12日初日)の新番付を発表し、先場所で11勝を挙げた朝乃山(25)=高砂=が新関脇に昇進し、東に座った。大栄翔が新小結で西に就いた。横綱陣は2場所連続44度目の優勝を狙う白鵬(34)=宮城野=が4場所ぶりの東正位で、2場所連続休場明けの鶴竜が西に回った。大関陣は西の豪栄道が9度目のかど番。大関から転落した西関脇の高安は10勝すれば復帰できる。新入幕はモンゴル出身の霧馬山(23)=陸奥=だけ。

 2020年は大関とりイヤー。新三役だった九州場所でいきなり11勝した朝乃山にとって、いまさら宣言するまでもない。さらに上を目指す特別な理由がある。東京都墨田区の高砂部屋で会見し、決意を言葉にした。「あと1年しかない。親方の期待に近づけるように頑張りたい」

 同席した師匠の高砂親方(元大関朝潮)が、65歳になる来年12月に定年を迎える。そんな中で親方から番付発表前に「和製の横綱で一緒に花を咲かせたい」と頂点への期待を初めてかけられた。

 師匠の現役時代の番付を上回ることは、力士にとって最高の恩返しだ。来年九州までの6場所で成し遂げるため、10勝以上は最低限。優勝争いに絡み続けるしかない。

 朝乃山本人は「常に挑戦者という気持ち。まずは来場所、2桁勝たないと意味がないと思うので、先のことは考えず行きたい」。いたって冷静ながら、今年夏場所で初優勝を果たして年間最多勝にも輝く原動力となった右四つの攻めは、抜群の安定感を誇る。師匠も「自信を確信に変える時」と促す。

 調整でも自覚は十分。冬巡業では、インフルエンザが力士らに猛威を振るったが、どこ吹く風だった。体が火照るような感覚の日に、恐る恐る熱を計ると「6度2分(36・2度)。とんだ勘違いでした」と苦笑い。手洗いとうがい、乳酸菌飲料の3本柱で元気に稽古を重ねた。

 会見には故郷富山からもテレビクルーが押し寄せて期待は過熱気味。すかさず親方が「(年末年始に)帰省するのも本当は、やめますと言わないと。秘密のトレーニングで山ごもりしますと。『どこの山ですか』『富山です』と。一緒だっちゅーの」と軽妙なトークで、重圧をやわらげた。

 そんな師弟タッグを力に、朝乃山は「今の番付より、もっと上を目指したい」ときっぱり。勝負の一年が待ち遠しい。

 

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