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【大相撲】

白鵬は立派…優勝が決まってもう楽しみはない。千秋楽は炎鵬の相撲だけ気になる…勝ち越してくれ[北の富士コラム]

2019年11月23日 22時48分

43度目の優勝を決めた白鵬

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 さっさと結論からいきます。

 白鵬と御嶽海の一番。白鵬が勝つと優勝が決まる。御嶽海の意外性に期待してはいたが、白鵬の気迫が、そんな淡い期待と御嶽海を一瞬のうちに粉砕してしまった。

 立ち合い、白鵬が右で張り、すぐに右上手を取り、左四つに組み止める。十分どころか十二分の体勢である。じっくり攻めるものと思っていたが、一気に勝負に出た。右足を飛ばし、外掛けの急襲。これには御嶽海はなすところなしで、無残に崩れ落ちた。

 それにしてもすごい集中力であった。私も外掛けは得意としていたが、とても私の外掛けの及ぶところではない。強い。ただその一言に尽きる。これで優勝すること43回。すご過ぎる。いったいあと何回優勝するつもりか。ケガさえなければ50回だってまんざら夢でもなさそうだ。

 今場所も上位陣が休み、白鵬に追走したのが朝乃山一人。この状態では白鵬時代の再来となるかもしれない。「敵は我に有り」。千秋楽を待たずにおめでとうは言いたくない。立派とだけ言わせてもらおう。

 朝乃山は、14日目も力強い相撲を見せた。上手が引けなくても常に前に出る相撲は大器にふさわしいものだった。残る一番も勝って、来場所一気に昇進を果たしてもらいたい。

 炎鵬は苦手の照強にやっと一矢報いることに成功した。勝因は立ち合いに有りと見た。立ち合いは真っすぐ当たらず、初めから左半身で当たって出た。当然頭で来ると思っていた照強は、恐らく意表を突かれたのだろう。私はそう思う。

 そんなことはどうでも良い。念願の左を深く差し込み、相手の右腰に体を寄せた。まわしの引けない照強が我慢できずに小手投げにくる。ここを待っていた炎鵬は、すかさず左足を跳ね上げるように下手投げを打ち返し、宿敵を破った。

 さぞ留飲の下がる思いに違いない。あと一番、相手は誰か。もう誰でも良い。矢でも鉄砲でも持って来い、である。ぜひ勝ち越してもらいたいし、勝たせたい。優勝が決まって、もう楽しみはない。千秋楽の炎鵬の相撲だけが気になる。

 今、テレビで朝乃山が帰るところが映っている。ドテラを粋に着こなしている。いいね。そこで一句。

 勝ち力士 久留米絣(がすり)の背が躍る

 お粗末でした。(元横綱)

 

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