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【大相撲】

貴景勝、やっと出た今場所一番の攻め 4勝、やっと笑った

2019年11月17日 紙面から

女の子に耳元で「頑張ってください」とささやかれ笑顔の貴景勝=福岡国際センターで(神代雅夫撮影)

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◇九州場所<7日目>

(16日・福岡国際センター)

 連敗中だった両大関がそろって白星。貴景勝(23)=千賀ノ浦=は妙義龍に快勝して白星先行。かど番の高安(29)=田子ノ浦=は玉鷲を突き倒し、4日ぶりの白星で3勝目。横綱白鵬は宝富士をさばいて1敗を守った。御嶽海は琴勇輝を下し、4連敗を免れた。2敗は新小結の朝乃山に、平幕の佐田の海、正代、千代丸、輝を加えた5人。

     ◇

 2週間にも及ぶ沈黙を破った貴景勝が、宣言通りの電車道から妙義龍を押し出した。今場所一番の攻めで4勝目を挙げ、白星を先行させた。

 朝稽古後だった。「(場所は)あと半分ある。一生懸命やっての結果だから。誰にどう言われても、自分なりに100%でやっている。挑戦者の気持ちを忘れないことが大事。突き相撲なんで、ガンガンいかないといけない。消極的なのはダメ」。自らに言い聞かせるように口を開いた。

 秋場所千秋楽で負った左大胸筋肉離れと、向き合いながらの大関復帰場所。厳戒態勢さながら場所前、二所ノ関一門の連合稽古があった2日以降、報道陣に無言を貫いた。場所に入ってからも取組後、支度部屋では取材の輪に背を向けてきた。この日は質問相手の目を真っすぐのぞき込み、落ち着いた表情で言葉を紡いだ。

 苦しい前半戦については「負けてるうちは、まだ本物じゃない。悪いときに星を残せないと、この世界でやっていけない」と言い訳なし。一方で「(初優勝の)去年の九州は背負うものがなかった。今年はありがたい圧がある」と取り戻した地位の意地ものぞかせた。

 大関として15日間完走した経験がない中で、強気に優勝を目標に掲げる場所。単独トップの白鵬とは2差。「今の成績で『優勝したい』と言うのは顔じゃない」と厳しい状況なのは百も承知だ。

 その上で「優勝を狙わないと『何してるんだ』と言われる所まで来ている。あきらめずにやっていけば、優勝以上の何かをつかめるかもしれない」。突き押しを信じ、進化につなげていく。

 何度も「勝たないといけない」と繰り返し、力強い足取りで引き揚げた貴景勝。間違いなく、有言実行がよく似合う。 (志村拓)

 

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