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【大相撲】

本日の原稿はつまらんね…しっかりしてくれ上位陣、要するに気力がなさすぎる[北の富士コラム]

2019年11月15日 0時24分

隠岐の海(右)に寄り切りで敗れ、3敗目を喫した御嶽海

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◇14日 大相撲九州場所5日目(福岡国際センター)

 5日目の土俵も、大関2人と御嶽海が敗れ、お粗末な一日だった。御嶽海はベテランの隠岐の海にいいところなく寄り切られ、大関昇進には致命的な3敗目を喫した。右まぶた上を6針も縫ったらしいが、昔はこれくらいの事はざらにあったこと。言い訳にもならない。要するに気力がなさすぎる。

 何度もボクシングの井上尚弥選手を引き合いに出して申し訳ないが、彼は顔の骨が砕かれていたというではないか。それでも12ラウンドを闘ったではないか。相撲取りは体ばかりでかくて、誠にけがに弱くできている。

 本日からは栃ノ心も休み、若手の全勝だった若隆景までも休場してしまった。これで6人目の休場である。この感じだと、まだ出そうな気がする。貧弱な上位陣ばかりで、いい取組を組むのに苦労が多いだろう。これから10日間、どんな展開になるのか予想できない。

 貴景勝は宝富士のはたきにあっさり手をついてしまったが、稽古不足がもろに出た。気持ちは前に出ても、足が出ない。高安は悪いなりに懸命な相撲を見せた。明生に突いて押して何度も土俵際まで攻め込んだが、やはり高安も稽古不足で肝心の足が出ずに、明生の左からのいなしに転げ落ちた。これで3敗。まことに苦しい星勘定となってきた。

 白鵬はさすがに妙義龍に対し、厳しい取り口を見せて1敗を守った。しかし、調子はさほどいいとは言い切れないが、頼りになるのは白鵬しかいない。混戦になり、誰が優勝するのか分からん方が面白いという人も多いが、こうも頻繁にあっては番付が泣く。横綱、まして白鵬が出た以上は圧倒的な強さを見せてもらいたい。

 弟弟子の炎鵬が本日も勝って1敗を守っている。なかなか動きも厳しくなり、力そのものが確実についてきた。自分が連れてきた子が今のところは自分と優勝争いをしているのである。いったいどんな気持ちだろうか聞いてみたいものだ。炎鵬の6日目は天敵・松鳳山。もし勝つようだと面白くなってくる。少し期待が大きすぎるのは重々承知のうえである。

 そうでも思わなければやってられないよ。こんな場所は。休場者と弱い上位陣。客席も空席が目立っている。もし炎鵬がいなければ、客足はもっと落ちるだろう。とにかくこの場所は、白鵬と炎鵬の師弟の活躍にかかっている。ここまで言うと、協会は嫌な顔をするだろうが、これが現実と思った方がいい。

 このところ朝夕がめっきり寒くなってきた。今夜は外出はやめた。昨夜は少し過ぎてしまった。年のせいか2日続けて飲みたくはない。少し体重も増えてきたので、鍋焼きうどんにしよう。そうか、うどんも炭水化物で太るな。やはり野菜多めのもつ鍋にしよう。おやすみなさい。いつも大したことがないが、本日の原稿はつまらんね。相撲次第で気分がどうしても乗らない時がある。本日がその日である。しっかりしてくれ、上位陣。(元横綱)

 

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