トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

[北の富士コラム]やはり舞の海君は見る目がない「愛は強し」婚約者のために死力を尽くす高安は侮れない

2019年11月11日 紙面から

◇10日 大相撲九州場所 初日(福岡国際センター)

愛は強し。婚約した高安(左)と杜このみ

写真

◇北の富士評論「はやわざ御免」

 鶴竜の休場は、午後3時半に放送席で初めて聞いたが「またか」の思いの方が強い。すっかり横綱、大関の休場は毎場所おなじみ。お客さんもそれほど驚くことなく、落胆もないようである。朝乃山との相撲を期待していた人は残念でした。

 テレビでも言わせてもらったが、このところいろいろなスポーツで感動させて頂いたので、前半の相撲が面白く感じられなかった。これは私だけなら良いのだが、炎鵬もいいところなく放り投げられ、盛り上がることなく終わった。

 後半戦は、さすがに役者がそろっているだけに、少しは活気が出てきた。明生が栃ノ心に左上手を引かれ、不利な体勢から右からひねりで投げ捨てたのは鮮やかであった。意外な一面を見せてくれたのは、相撲の幅が広がる前兆のような気がする。御嶽海も相撲巧者の妙義龍を無難に下した。完勝とはいえないが、落ち着きが目立った。取りこぼしを最小限に止める意味でも、上々の滑り出し。貴景勝は心配された大胸筋のけがの影響をまるで感じさせなかった。

 白鵬は先場所、不覚をとった相手だけに、気合十分の相撲をみせた。先場所は左から張り差しに出て墓穴を掘っているので、今回は封印。伝家の宝刀かち上げで対抗した。左肘で相手の顔面をたたき、あごの上がるところをすかさず引き落とした。相当、注意を払った一番といえる。鶴竜が休んだので、白鵬は気を引き締めてとるだろう。体調は良さそうだ。

 心配なのは豪栄道。遠藤にうまくとられ、必死に残そうとしたが、左足首が返って、自分から崩れた。おそらく2日目は無理だろう。

 やはり舞の海君は見る目がない。気の毒に。忘れていたが、高安がすごい相撲で勝った。本当にけがをしているのか疑わしい。これは冗談。本人は腕が折れてもやらねばと思っているだろう。逆に思いもよらぬ好成績をあげられることもある。「愛は強し」である。婚約者のために死力を尽くす高安は侮れないぞ。

 大した感動した相撲もなく終わった初日、解説も気合が入らなかったのは自覚している。2日目は休み、熊本に行って生レバーでも食ってこようかなと思っていたが、とりあえず、今夜はルームサービスでもつ鍋を食うとしよう。去年も書いたが、このホテルのもつ鍋は結構、美味なんです。

 それから63年間の博多の思い出は明日から。昔、博多に来て一番驚いたのは暖かかったことだ。11月の北海道は雪である。氷点下20度で息も凍るほどなのに、東公園では野球をやっているではないか。われわれはその頃、雪合戦やスキー、スケートをやっている時期。これはまさにうれしい誤算だった。

 そして、初めて食べたラーメン。初めは豚骨スープの臭いにとまどったが、何度か食う間にすっかり好物となった。最高7杯、食ったこともあった。当時は替え玉はなかったと思う。そして現在は九州に来てもラーメンは食べない。やはり豚骨の臭いが嫌いである。北海道はラーメン天国。やはり魚介のスープが良い。猛烈に腹がすいてきた。もうだめだ。飯を食べよう。 (元横綱)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ