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【大相撲】

貴ノ富士VS協会、全面対決 謹慎中に反論会見、引退受け入れられない

2019年9月28日 紙面から

記者会見する貴ノ富士。現役続行の希望を明言した=文科省で

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 2度目の暴行問題を起こし日本相撲協会から自主引退を促されている十両貴ノ富士(22)=千賀ノ浦=が27日、東京都内の文部科学省で代理人弁護士同席で記者会見した。付け人への暴行、暴言を謝罪する一方、自主引退の受け入れを拒否し、現役続行を懇願した。謹慎中の身で会見を強行。協会に対し批判を繰り広げ、徹底抗戦する姿勢を鮮明にした。今後、懲戒解雇処分となれば、法廷闘争への発展が現実味を帯びてきた。

 暴行から27日、初めて貴ノ富士は公に謝罪をした。会見では冒頭で頭を3秒下げた。「深く反省しています。被害を受けた付け人の実家に伺い謝罪したい。差別的な発言でも若い衆に不快な思いをさせた。協会、千賀ノ浦親方にもご迷惑をかけて申し訳ありません」

 真摯(し)な反省の一方で事実上の引退勧告の受け入れは断固拒んだ。「今回の処分はあまりに重く受け入れられません。この世界に入り、厳しい稽古に耐えて相撲道に歩んできた。私には相撲しかありません」と復帰チャンスを求めた。

 必死の釈明も繰り広げた。「(付け人を)強くたたいたわけではない」と強調。新弟子を「ニワトリ」と呼び、返事は「コケと言え」と強要したことは事実と認めた。ただ「ニワトリ」はもともと、移籍前から千賀ノ浦部屋で使われていた表現だったと弁解した。協会の行う暴力再発防止の研修には「伝わっていない」と、不十分との考えを示した。

 協会や親方から何度も引退届を出すよう“圧力”があったことも明言。「ずっと言われた」と親方との信頼関係は損なわれていた。謹慎中の身で会見を強行し協会との対決姿勢は鮮明。今後も両者が歩み寄る公算は小さく、法廷闘争への発展が現実味を帯びてきた。

 一方で同席した弁護士は「協会のガバナンスの問題」と協会批判。相撲を続けたい一心の貴ノ富士とは温度差も感じさせた。 (荒木司)

 

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