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【大相撲】

友風ボロ泣き「嘉風関の分も…」 引退の兄弟子に捧げる涙の金星

2019年9月15日 紙面から

鶴竜から2場所連続となる金星を挙げ、涙をぬぐいながら引き揚げる友風(北田美和子撮影)

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◇秋場所<7日目>

(14日・両国国技館)

 平幕友風(24)=尾車=が横綱鶴竜をはたき込み、2場所連続の金星を獲得した。鶴竜は3日連続の金星配給となった。平幕隠岐の海が7連勝で単独トップを守り、1敗は関脇御嶽海、小兵で奮闘する石浦(29)=宮城野=と明生の3人。大関復帰を目指す貴景勝は千代大龍の注文にはまって連敗で2敗目を喫した。

     ◇

 土俵を去った兄弟子にささげる涙の金星だった。友風が立ち合いから無心で押し込み、鶴竜の足がそろった瞬間にはたき込んだ。勝ち名乗りを受け、泣きじゃくったまま支度部屋に引き揚げると、12日に引退を発表した元関脇嘉風の中村親方への思いがあふれ出た。

 「嘉風関の分も頑張らなきゃと思ったけど全然、形にならなくて。昨日(13日)電話したら『精いっぱいやれば、どんな内容でも否定しない。すべて受け止めてやる。思い切り、好きにやってこい』と声をかけてもらい、吹っ切れた」

 鶴竜相手に2場所連続の金星。決まり手は同じはたき込みでも、中身は立ち合いから引いた先場所と大違いだった。

 関取に昇進すれば卒業となる付け人の役目を、十両でも志願して続けたほど嘉風に心酔。「横綱相手に引くよりも、強さを体感して前に出る」と、真っ向勝負を貫いた兄弟子の土俵への思いを確かに引き継いだ。

 「いろんな境遇や内容を考えると、今場所のほうが心に残る金星。ずっとそばにいてくれた嘉風関がいなくて、いい姿を見せたい気持ち」

 寂しさは胸に残るが日々、助言を仰ぐ関係は変わらない。「きょうの金星の事も、いろいろ言ってくれると思う」と、歓喜の報告に思いをはせて笑顔になった。

 輝く4勝目を挙げて白星を先行させた。まずは序ノ口デビューから14場所連続勝ち越し。そして新三役へ。変わらず二人三脚で歩んでいく。 (志村拓)

 

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