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【大相撲】

朝乃山が初金星 前に出て鶴竜破る

2019年9月13日 紙面から

朝乃山(右)が寄り切りで鶴竜を破る=両国国技館で(武藤健一撮影)

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◇秋場所<5日目>

(12日・両国国技館)

 平幕の朝乃山(25)=高砂=が2場所連続制覇を狙う横綱鶴竜を寄り切り、初の金星を挙げた。鶴竜は初黒星。1場所での大関復帰を目指す関脇貴景勝は北勝富士を突き落とし、5戦全勝とした。

 節目の幕内100勝が初金星。夏場所で初めて賜杯を抱いた朝乃山は、やはり勝負強かった。「富山の人間山脈」の異名を取る188センチ、171キロの恵まれた体格で、鶴竜に圧力をかけて命綱の左上手をゲット。

 「前に攻める自分の相撲を信じていたから、きょうみたいな相撲が取れた。無理やりでも前に出ながら、左を取りにいったのが良かった」

 前に出続けて土俵際、横綱の下手投げも問題にしない。完璧な相撲で寄り切り、座布団を乱舞させてみせた。

 令和初の優勝力士として、初めて上位総当たりに挑んだ名古屋場所は7勝8敗。鶴竜と白鵬の両横綱には完敗した。秋場所での再挑戦を見据えて夏巡業で連日、土俵で砂まみれになって猛稽古。右四つの攻めにこだわり続けた。

 過去の栄光にはすがらない。連勝発進した2日目の帰り道。サインに快く応じていたとき、「初優勝って入れてください」の要望にペンが止まった。「もう終わったことなんで」。この日も身支度を終え、支度部屋を出ると「(場所が)終わったわけじゃない。明日(6日目)からも今日みたいな相撲を取る」と喜びに浸ることなく、闘志満々だった。

 三役以上を相手に5日間で白星先行。八角理事長(元横綱北勝海)も「朝乃山は馬力で、前に出ようとしているところが強い。攻め続けているから上手が取れる。自信を持っているよね、上手を取ったら。堂々としたもんだよ」。心身の充実ぶりと、攻めへのこだわりを絶賛した。

 大勝ちして三役の座を射止め、出世を続ければ、この金星が最初で最後になる。「そういう風に思っていきたい」と真顔でうなずいた朝乃山。中盤戦も左上手で白星をもぎ取り続ける。 (志村拓)

 

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